令和2年度 特別支援「販路開拓モデル創出プロジェクト」

 東京都中小企業団体中央会は、東京2020大会を最大の好機に、先進事例として広く発信できるモデルとなる団体等の販路開拓の事業計画の実現を強力に後押しして成功に導くとともに、この成功がモデルケースとなり、他の団体等が追随して取り組む潮流を創出することにより、さらなる業界活性化を目指す特別支援「販路開拓モデル創出プロジェクト」を実施しました。
 プロジェクトの実施に当たって、企画提案を募集し、下記の3団体を選定して本事業を委託しました。モデルケースとなる各団体の取組について、取りまとめましたので、今後の組合運営の一助になれば幸いです。

No 団体等の名称 プロジェクトの名称 プロジェクトの概要 実施報告書・概要
ツールブック(※)
TOKYO KNIT販路開拓モデル創出プロジェクトコンソーシアム TOKYO KNIT販路開拓モデル創出プロジェクト  東京ニットファッション工業組合は、3ヵ年の間、TKFブランド認証(仮)制度を構築し、品質・技術力を保証することで、販路開拓・適正価格で販売できる仕組みをつくることを目的としたブランディング・プロジェクトを推進してきた。
令和2年度は、この3ヵ年のプロジェクトで開発した「TOKYO KNITブランド」を、継続的に未来に向けて活性化していくために、TOKYO KNITの品質・技術を更に磨き、その成果を国内外に発信、新たな販路を開拓すべく以下の業務を行った。
1.認証企業の支援
2.国内外販路の開拓
3.認証制度の運営
4.ブランドの情報発信
5.事業継続計画の策定
実施報告書・概要(PDF)

ツールブック(PDF)
屋形船東京都協同組合 感染症対策・ITによる安心安全な屋形船利用促進プロジェクト  屋形船業界は、東京2020大会の延期と、新型コロナウイルス感染症による屋形船に対する風評その他経済的損失に直面していた。
 このような状況の中にあって、当組合は、「感染症対策・ITによる安心安全な屋形船利用促進プロジェクト」により、屋形船の業界としてこの危機に対処し、ひいては延期された東京2020大会の開催を契機とした国内外の観光客その他の乗船客に対して安心安全な営業により屋形船の魅力をアピールすることで、中小企業団体として販路開拓を図ることを目的に以下の取組を実施した。
1.屋形船における新型コロナウイルス感染症対策の実施情報の共有
2.隅田川水域における安全航行のための自主ルールに関する冊子の作成及び配布
3.感染症対策演習航行と一般客に対する無料試乗機会の提供
4.インターネットによる乗船受付の実施
5.取組のプレスリリースの実施及びメディア取材対応
実施報告書・概要(PDF)

ツールブック(PDF)
豊洲市場活性化コンソーシアム 豊洲市場活性化に向けたデジタルサイネージを中核とした情報発信プロジェクト  豊洲市場は1周年を迎えた2019年10月、「地元に愛される市場」「都民に信頼される市場」「世界にはばたく市場」を基本ビジョンに掲げた。集客しなくても買い出し人や一般消費者が来場した時代は終わり、市場全体がしっかりとした経営戦略を持ち、集客、販促していかなければ勝ち残ることは難しくなっていた。
 そこでオール市場の組織である豊洲市場協会が事務局となり、700を超える市場内の中小事業者に波及する以下の販促企画を実施した。
1.デジタルサイネージの設置
2.豊洲駅での交通広告サイネージ媒体を展開
3.豊洲市場オリジナルの動画コンテンツ・市場レシピコンテンツの作成
4.情報のリアルタイム表示
5.産地との共同プロモーション
6.英語コンテンツの作成
実施報告書・概要(PDF)

ツールブック(PDF)

(※)特別支援プロジェクトを実施して得た知見やコツ等、他団体等がモデルケースとして追随する際に参考になる情報をまとめた冊子です。