大村会長 年頭のあいさつ

大村会長 20130101 name nento

 明けましておめでとうございます。
 令和4年の新春を迎えるにあたり、皆様に謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
 昨年のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大による度重なる緊急事態宣言などの発出により経済・社会活動が制限され、多くの業種で大きな影響を受けました。また、追い打ちをかけるように半導体や木材などの不足、原油高をはじめとする原材料価格の高騰など懸念材料が山積し、中小企業・小規模事業者は極めて厳しい状況のまま新年を迎えました。
 このような状況の下で本会は、組合等が取り組む業界の活性化に向けた取り組みに対する支援のほか、今年度は「新しい日常」に対応するためのデジタル技術等を活用した取り組みを支援する中小企業新戦略支援事業(団体向け)や技術・サービスの高度化・高付加価値化に取り組む中小企業・小規模事業者を支援する、明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業などを実施しました。
 また、コロナ禍やデジタル化を背景とした、昨年5月の中小企業等協同組合法等の省令改正による新たな総会制度(バーチャルオンリー型組合総会)や昨年10月に登録申請が開始された消費税インボイス制度の講習会を開催するなど組合や中小企業・小規模事業者に有用な情報を積極的に周知いたしました。
 さらに、昨年12月には、5回目となる「組合まつり in TOKYO」を開催しました。今回は2年ぶりにリアル展示会をメインに据え、およそ6,000人が来場し、対面でのコミュニケーションや「技」と「味」を五感で体験できるリアル展示会の開催を組合関係者や一般消費者に求められていることが改めて実感できました。本年も引き続き、東京都に対して事業の継続を要望し、組合や中小企業・小規模事業者の支援策のさらなる充実を図ってまいります。
 昨年は、わが国で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。コロナ禍による1年の延期や無観客という様々な困難がある状況の下で開催されましたが、日本選手団は27個の金メダルを含む58個の史上最多となるメダル獲得数を記録し、コロナ禍にあっても我々に感動や勇気を与えてくれたことは記憶に新しいところです。
 今年の干支は『壬寅(みずのえとら)』。「厳冬に耐えた種の芽吹きが始まる年」になると言われています。会員の皆様、そして組合員の皆様が重ねてきた我慢と努力が、新たな成長の一歩として未来を切り拓く年となることを願ってやみません。
 本会は、本年も「相互扶助の精神を誇りとし、協同の力で中小企業、地域社会の未来を切り拓くことを使命とする」という基本理念に基づき、組合巡回・相談業務さらに各種事業の効果的な実施に努め、コロナ禍においても皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいります。
 結びに、本年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。