第72回中小企業団体全国大会開催される

つながるひろげる連携の架け橋
~スクラム強く 団結前進~

20/10/28 

zenkoku zentai【大会会場の様子】  

 全国中央会及び茨城県中央会は、10月22日(木)、水戸市「ザ・ヒロサワ・シティ会館」において『つながるひろげる連携の架け橋~スクラム強く 団結前進~』をキャッチフレーズに、第72回中小企業団体全国大会を開催いたしました。
 当日は全国各地から中小企業団体の関係者約380名が参集し、本会からも5名の組合関係者が参加しました。
 大会は、森洋全国中央会会長の開会挨拶により幕を開けました。その後大会は阿部真也茨城県中央会会長の開催地挨拶、大井川和彦茨城県知事、高橋靖水戸市長の歓迎挨拶、梶山弘志経済産業大臣の祝辞、田村憲久厚生労働大臣、野上浩太郎農林水産大臣、関根正裕商工中金代表取締役社長のビデオメッセージの後、阿部真也茨城県中央会会長が議長、堀一新潟県中央会会長、坂倉徹神奈川県中央会副会長がそれぞれ副議長となり、議事が進められました。

第72回中小企業全国大会スローガン
1.コロナウイルス・災害対策と経済活動拡大の推進
2.デジタル化投資関連支援策の拡充・強化
3.事業承継・後継者育成対策の強化
4.実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進
5.地域・まちづくりの推進と観光・商業・サービス業対策の拡充
6.中小企業組合等連携組織対策の拡充

 大会開場のメインステージの両翼に大会スローガンが掲げられる中で、「中小企業・小規模事業者等の生産性向上・経営強靱化支援等の拡充」「中小企業・小規模事業者の実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進」「中小企業・小規模事業者の積極的な事業活動を支える環境整備」を具体化し、我が国経済及び中小企業・小規模事業者の持続的な成長を実現するための中小企業対策の拡充に関する21項目が上程されました。決議に先立ち稲山幹夫福井県中央会会長より、意見発表が行われた後、満場の賛同を得て決議案は採択されました。
 さらに、山本主税茨城県中小企業青年中央会会長が、本大会の意義を内外に表明するため、『大会宣言』を高らかに宣言しました。
 なお、大会開会前にはアトラクションとして、口笛演奏が披露され、参加者皆が魅了されました。
 また、大会宣言後に行われた表彰式では全国の優良組合32組合、組合功労者74名、中央会優秀専従者 20名の表彰が行われ、それぞれの総代に対して森全国中央会会長より表彰状と記念品が授与されました。
 なお、本会からは次の方々が表彰の栄に浴されました。

◆第72回中小企業団体全国大会 被表彰者氏名(東京中央会関係)◆

 【組合功労者】

横山 守二 様  日本硝子計量器工業協同組合 理事長
橋本  勇 様  全東栄信用組合 理事長
斎藤 隆正 様  関東複写センター協同組合 理事長
豊城 勇一 様  東京廃棄物事業協同組合 理事長
両角 輝夫 様  東京都自動車電装品整備商工組合 理事長
髙村 愼一 様  東京都コンクリート製品協同組合 理事長

 

 なお、次期全国大会は、来る令和3年11月25日(木)に、 神奈川県において開催することを決定し、大会旗が森全国中央会会長から坂倉徹神奈川県中央会副会長へ継承されました。
 諸事ご多用のところ、ご参加いただきました組合関係の皆様には厚く御礼申しあげます。

zenkoku moriaisatu

【森全国中央会会長開会挨拶】

 
zenkoku daijinn

【梶山弘志経済産業大臣祝辞】

zenkoku hyosyo

【優良組合総代と森全国中央会会長】

 
zenkoku kutibue

【口笛演奏】

 

  決 議 事 項

【Ⅰ.中小企業・小規模事業者等の生産性向上・経営強靱化支援等の拡充】

1.新型コロナウイルス感染症及び多発する災害からの復興支援と中小
  企業強靭化・事業継続力強化への強力な推進
2.生産性向上の実現支援の加速化と新たな展開対応への支援強化
3.次世代への円滑な事業承継・後継者育成に向けた対策の強化
4.中小企業団体中央会の指導体制・支援機能の拡充・強化、実態や
  ニーズに即した組合制度への運用改善
5.地方創生推進に向けた対策の拡充

【Ⅱ.中小企業・小規模事業者の実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進】

1.新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に対する配慮
2.働き方改革の実現に向けた中小企業への配慮
3.中小企業の人材確保・定着対策
4.地域の実情を踏まえた最低賃金の設定
5.外国人技能実習制度の円滑化と拡充
6.外国人材の受入れ体制の整備
7.障害者雇用への中小企業支援策の拡充
8.国による職業訓練機能の拡充・強化
9.社会保険制度等の整備

【Ⅲ.中小企業・小規模事業者の積極的な事業活動を支える環境整備】

1.中小企業金融施策の拡充
2.中小企業・組合税制の拡充
3.中小製造業等の持続的発展の推進
4.エネルギー・環境対応への支援の拡充
5.卸売・小売業・まちづくりの推進、中心市街地活性化に対する
  支援の拡充
6.サービス業支援の強化・拡充
7.官公需対策の強力な推進

 

 

 

宣 言

 本日、中小企業団体の代表は、「スクラム強く 団結前進」をテーマに、ここ茨城県水戸市に集い、約三万の中小企業組合等の総意を取りまとめ、その実現に向けて、共に取り組むことを決議した。
 人手不足、後継者難、最低賃金の引上げ、社会保険料負担の拡大、 働き方改革への対応、消費税率引上げと複数税率対応、頻発する自然 災害など、課題が山積している中、新型コロナウイルス感染症の影響により、世界経済は大恐慌以来の大きな打撃を受け、我々中小企業・ 小規模事業者の経営は、これまで経験したことのない難局に直面している。
 このような状況で、足もとの緊急時の対応に加えて、「新たな日常」 への移行と適応のためになすべきことは、生産性の向上と組合等の連 携機能の一層の活用である。そのためには、個々の企業の生産性の向上に加えて、中小企業組合をはじめとした共同化、協業化、事業統合などの企業間の連携強化により、全体として生産性を高めていくことが重要である。 
 我々は、次のスローガンのもと、国等に対して、本大会の各決議事項の早期実現を強く求めるものである。

一、コロナウイルス・災害対策と経済活動拡大の推進
一、デジタル化投資関連支援策の拡充・強化
一、事業承継・後継者育成対策の強化
一、実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進
一、地域・まちづくりの推進と観光・商業・サービス業対策の拡充
一、中小企業組合等連携組織対策の拡充


 本日参集した我々一同は、新たな時代を切り拓くべく、積極果敢に行動することを決意する。
 右宣言する。

令和二年十月二十二日
第七十二回中小企業団体全国大会
(原文は縦書き)