第68回中小企業団体全国大会開催される

団結は力 見せよう組合の底力!

16/10/31 

h28zenkokutaikai01【谷本石川県知事の挨拶】  

 全国中央会及び石川県中央会は、10月19日(水)、石川県金沢市「いしかわ総合スポーツセンター」において『団結は力 見せよう組合の底力!』を大会の キャッチフレーズに、第68回中小企業全国大会を開催いたしました。
 当日は全国各地から中小企業団体の関係者約2,500名が参集し、本会からも100名を超える組合関係者が参加した他、松村祥史・経済産業副大臣、礒崎陽輔・農林水産副大臣をはじめとする多数の来賓が出席されました。
 大会は、明石巖石川県中央会副会長の開会宣言に続いて大村功作全国中央会会長の『全国の9割以上を占める中小企業にとって先の見えない経営環境が続いているが、「中小企業等経営強化法」による経営力の向上が期待される。また、2020Tokyoオリンピック・パラリンピックを成功に導くためには中小企業・小規模事業者の一層の受注機会の拡大が必要である』との開会挨拶により幕を開けました。その後大会は山出 保石川県中央会会長の開催地会長挨拶、谷本正憲石川県知事の歓迎挨拶、来賓祝辞の後、議長となった山出 保石川県中央会会長のもと、議事が進められました。

第68回中小企業全国大会スローガン
1.実感ある景気回復と被災地の復興
2.中小企業の生産性向上・経営力強化
3.投資を促進する税制・金融の拡充
4.優越的地位濫用の根絶・適正取引の確立
5.観光・商業・サービス業対策の拡充
6.実態を踏まえた労働対策の推進

大会開場のメインステージの両翼に大会スローガンが掲げられる中で、「実感ある景気回復と中小企業の経営力の強化」、「地域を支える中小企業の生産性の向上」等を具体化し、中小企業・小規模事業者の労働生産性向上の底上げを実現するための中小企業対策の拡充に関する14項目が上程されました。決議に先立ち森洋全国中央会副会長より、意見発表が行われた後、満場の賛同を得て決議案は採択されました。
 さらに、下荒隆晴石川県中小企業青年中央会会長が、本大会の意義を内外に表明するため、『大会宣言』を高らかに宣言しました。
 なお、大会開会前にはアトラクションとして、金沢市の無形文化財に指定、加賀百万石が誇る伝統芸能である金沢素囃子(すばやし)が披露されました。その格調高い演奏に、参加者皆が魅了されました。
 また、大会宣言後に行われた表彰式では全国の優良組合36組合、組合功労者73名、中央会優秀専従者19名の表彰が行われ、それぞれの総代に対して大村会長より表彰状と記念品が授与されました。
 なお、本会からは次の方々が表彰の栄に浴されました。

◆第68回中小企業団体全国大会 被表彰者氏名(東京中央会関係)◆

 【組合功労者】

腰塚 源一 様  東京食肉市場卸商協同組合 理事長
中川  隆 様  東日本基礎工業協同組合 理事長
小川喜一郎 様  一般財団法人多摩中小企業振興協会 理事長
西  義雄 様  大田区リサイクル事業協同組合 理事長
安田 眞次 様  大東京信用組合 代表理事会長

【中央会優秀専従者】

池谷明輝 本会労働課主幹

 なお、次期全国大会は、来る平成29年10月26日(木)に、 長野県松本市の松本文化会館(キッセイ文化ホール)において開催することを決定し、大会旗が大村会長から春日英廣長野県中央会会長へ継承されました。
諸事ご多用のところ、ご参加いただきました組合関係の皆様には厚く御礼申しあげます。

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【大村会長】

 
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【組合功労者総代と大村会長】

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【組合功労者】
(手前より安田様、西様、小川様、中川様)

 
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【金沢素囃子の演奏】

 

  決 議 事 項

【Ⅰ.実感ある景気回復と中小企業の経営力の強化】

1.国内需要の喚起と中小企業の経営力の強化
2.中小企業組合制度等の改善・充実、中央会支援体制の強化
3.TPP対応、海外展開の推進
4.公正な競争環境に向けた独禁法等の執行強化
5.官公需対策による経営支援の強化
6.熊本地震・東日本大震災等からの復興の加速化

【Ⅱ.地域を支える中小企業の生産性の向上】

1.中小企業に対する金融政策の拡充
2.中小企業の生産性の向上を図る税制の拡充
3.卸売・小売業、物流、サービス業の生産性向上
4.まちづくり・商業集積の強化、商取引の適正化
5.中小製造業等の持続的発展の推進
6.中小企業の実態を踏まえた労働・雇用対策の推進
7.中小企業における職業能力開発の推進
8.社会保障制度の見直し

 

宣 言

 本日、全国の中小企業団体の代表二千五百余名は、全国約二万七千組合等の総意を取りまとめるとともに、「団結は力 見せよう組合の底力!」をスローガンに、北陸新幹線の開通により賑わいを増す、加賀百万石の城下町、ここ石川県金沢市に集い、組織の団結と、その果たすべき役割を確認した。
 中小企業を取り巻く国内外の環境は大きく変動し、グローバル経済のもとでの格差拡大、熊本地震等の自然災害の恒常的な多発、人口減少・超高齢社会の到来により、日本の将来に対する不安がますます深刻化している。
 こうした中、地域の雇用を支える中小企業においては、地域社会との結びつきを更に深め、広範な連携・組織化を通じて、自立化を図ることが求められている。
 私達は、組合等連携組織の持つ力に対して改めて意識を集中し、中小企業の生産性向上の底上げと、本業の稼ぐ力の強化に向けて、全力で取り組んでいく。そのために、自らの経営力向上に向けた活動を団結のもとに展開していく。
 また、国等に対して、中小企業の振興施策の強化を訴え、持続的な中小企業の成長と、安全、安心な地域社会の維持・発展を図るべく、本大会の決議事項の実現を強く求める。
 女性や若者などにとって、働きやすい、多様な働き方の選択が広がり、働く全ての人が活き活きと活躍できる希望ある社会となるよう、私達が先頭に立って、貢献していくことを決意する。 右宣言する。

平成二十八年十月十九日
第六十八回中小企業団体全国大会