大村会長 年頭のあいさつ

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 明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 併せて、昨年中の本会への格別なるご支援、ご協力に厚くお礼申し上げます。
 昨年の我が国経済を顧みますと、中国経済の景気減速などに伴う輸出の減少、世界同時株安、低調な消費者マインド等の不安要因がありましたものの、一部の大企業を中心に中間決算で純利益の著しい伸びがあり、期待を大いに抱(いだ)かせました。
 しかし、本会の情報連絡員報告では、本会会員である中小企業組合に属する中小企業・小規模企業の売上高・収益状況・業界の景況は、依然として厳しく、先行きの展望が開けないという意見が多く寄せられました。
 そこで本会では、こうした状況を踏まえ、革新的な設備投資やサービス・試作品の開発、生産・業務プロセスの改善等を支援する「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の継続実施と併せて、平成29年4月に実施する消費税率の再引き上げ時に小規模事業者に事務負担等が煩雑になる複数税率を導入しないことを要望したところです。
 一方、東京都は、平成27年度より「団体向け小規模事業者持続化支援事業補助金」を創設しました。組合を通じての企業における事業承継・事業継続への積極的な取り組みを支援するとともに、その他の既存補助事業についても、今後は、さらに使い勝手が良くなるよう東京都及び都議会に対して働きかけていきたいと考えています。
 本年はオリンピックが開催されます。そして、4年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック開催成功に向け、本会として、引き続き一層の協力を行うつもりです。
 4年前のロンドン・オリンピックは中小企業が経済効果の70%を獲得したといわれています。中小企業の活躍が成功に導いたといっても過言ではありません。東京オリンピック・パラリンピックの経済効果は20兆円といわれています。会員団体・企業の活躍の場を設けるとともに、インバウンド効果を上げるためにも地方との連携、協力が必要で、私が昨年6月全国中小企業団体中央会の会長に選出していただいたことを活かし、経済効果が全国に波及するようオール中央会で取り組みたいと思っています。
 また、組合所属の女性経営者や組合女性役員を会員として、昨年発足した「東京都中小企業団体レディース会」につきましては、情報交換の場を通じたネットワーク作りやビジネスチャンス創出に繋げていただきたいと考えていますので、奮って参加されることを期待しています。
 さて、今年の干支は申(さる)です。また、60年ぶりの「丙(ひのえ)申(さる)」です。「丙」は、「物事の本質が明らかになる。」という意味で、「申」は「伸」のもとの文字で、「果実が成熟し固まっていく。」という意味があります。これまで、努力してきたことが実を結ぶ年になるとのことです。皆様が、相互扶助の精神のもと一致団結され、難局に打ち克ち大いに発展されることを心から願っています。
 本会は、今年も引きつづき組合巡回、相談業務、さらに各種事業の効果的実施に努め、皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
 結びに、平成28年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。