大村会長 年頭のあいさつ
明けましておめでとうございます。
会員組合並びに中小企業の皆様におかれては、希望に満ちた新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
あわせて、昨年中の本会への格別なるご支援、ご協力に厚くお礼申し上げます。
昨年の我が国経済を顧みますと、前半はゆるやかな回復基調にあリましたが、消費税率引き上げによる駆け込み需要の反動で、後半から個人消費の低迷で景気が失速するとともに、円安によるエネルギーや原材料価格の高騰、さらに人手不足等も加わり、中小企業とりわけ小規模企業は困難な経営を強いられました。厳しい経営環境が続く中、私たちは生き残りをかけて力強く道を切り拓いていかなければなりません。
政府は、今年10月に予定されていた消費税率の再引き上げを先送りしました。その一方で、外形標準課税の中小企業への適用拡大を検討しています。これは人件費に課税されるため赤字の多い中小企業・小規模企業を直撃するもので影響が甚大となることから、本会では昨年の中小企業団体全国大会を通じて断固反対をしており、今後も継続して反対を訴えていく考えです。
また、「小規模企業振興基本法」が新たに成立し、国が小規模企業に焦点を当てた新たな施策体系の構築に向けて舵を切りつつある動きも意識しながら、本会としても組合支援機関としての使命を果たすため「会員の皆様から喜ばれるサービスを提供するために」の行動理念のもと、新規組合の設立促進や既存組合の活性化のため各種支援事業を展開しています。
東京都補助金事業では、新たに「団体向けBCP策定支援事業」が創設され組合を通じた企業の危機管理体制強化に積極的に取り組むとともに、その他の既存事業についても、さらに使い勝手が良くなるよう内容の拡充強化を図っていきます。これらは、東京都及び都議会との良好な関係構築と積極的な政策提言・要望活動による成果であることから、引き続き進めてまいりたいと考えています。
加えて、5年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック成功に向けて、都知事から本会への要請に応えて、東京都の進めている開催準備について協力を惜しみません。
新年度に向けて、「東京都中小企業団体レディース会」の設立準備については、3月に設立総会を開催するよう進めています。組合所属の女性経営者や組合女性役員等を会員として、情報交換の場を通じたネットワーク作りやビジネスチャンス創出に繋げていただきたいと考えています。多くの女性の皆様が奮ってご参加されるのをお待ちしております。
さて、今年の干支は未(ひつじ)です。中国の歴史書に「群羊を駆りて猛虎を攻む」とあります。力が弱くても集団になれば強い力を発揮出来るたとえから、皆様も相互扶助の精神のもと、組合に一致団結され難局に打ち克ち発展されんことを願ってやみません。
本会は、引きつづき組合巡回、相談業務、さらに各種事業の効果的実施に努め、会員の皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、平成27年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、念頭のご挨拶といたします。