“中小企業対策・中小企業連携組織対策の拡充・強化、組合制度の更なる改善”など重要課題12項目を決議

~第58回中小企業団体全国大会、渋谷に2,100人参集!~

06/10/20

 全国中央会及び都道府県中央会は、10月19日、東京・渋谷「C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)」において、第58回中小企業団体全国大会を開催した。
『広げよう連携の絆 新たなる飛躍のとき』をキャッチフレーズに、全国各地から中小企業団体の代表者2,100名が参集し、本会からも152人の組合関係者が参加した。

 大会実行委員長の佐伯昭雄・全国中央会会長は「企業の収益が改善し、好調に転じたわが国経済だが、中小企業は、依然として一進一退の足踏み状態だ。先行きも原油価格の高騰等懸念材料が多い。このような厳しい環境下では、個々では解決できない諸問題は、組合を始めとする中小企業連携の下に力を結集し、組合員相互の連携を今まで以上に強化して積極果敢に対応していくことが肝要だ。大会のキャッチフレーズにあるとおり、改めて連携の意義を確認し、相互の団結を一層強めていこう」と力強く開会の挨拶を行った。

 大会は、メインステージの両翼に大きく掲げられた6つの大会スローガンー

1. 中小企業連携組織対策予算の充実・強化
2. 中小企業の要請に応える政策金融改革の実現
3. 中小企業を伸ばす税制の確立
4. 中小企業に配慮した労働対策の推進
5. 改正まちづくり三法の実効ある運用
6. 中小企業に対する不公平取引等への監視機能の強化

ーのもと進行され、中小企業が直面する12項目の重要議案について3つの中央会から意見発表が行われた。


【大会スローガンを背に・メインステージ】

【大村東京都中央会会長の意見発表】


 大村功作・東京都中央会会長は、『中小企業連携組織対策の充実と組合制度の更なる改善について』の意見発表を行い、「近年の規制緩和と構造改革の急速な断行は一部の産業・企業には恩恵を与えた。反面、企業間、産業間、地域間格差という重大な問題を提起した。ただでさえ景気回復に乗り遅れている中小企業にとっては、一部の飛び抜けた産業、地域だけが日本を支えているのではなく、全国津々浦々の中小企業が元気になることが日本経済の本当の復活になると考える。失敗することに恐れることなく、何度もチャレンジできる政策も望まれよう。中小企業組合は、中小企業の団結と経営資源の相互補完を目的とし、わが国経済社会に多大に貢献している。その役割を改めてご理解頂くとともに、中小企業連携組織対策の基幹である組合制度の更なる改善にご支援賜りたい」と述べた。続いて、山下雅生・和歌山県中央会会長、米澤 実・秋田県中央会会長からそれぞれ意見発表が行われ、原案どおり、可決決定された。

 来賓として、甘利 明・経済産業大臣、石毛博行・中小企業庁長官、松野博一・厚生労働大臣政務官、福井 照・農林水産大臣政務官を始めとする政界関係者、江崎格・商工中金理事長、水口弘一・中小企業金融公庫総裁など関係機関並びに野田毅・自由民主党中小企業調査会長、斉藤鉄夫・公明党政務調査会長、松本剛明・民主党政策調査会長をはじめ各政党からも多数のご臨席を得た。


【甘利経済産業大臣の祝辞】

【表彰を受ける近藤中ノ郷信組理事長】


◆12項目の大会決議文、大会宣言、来賓出席者のお名前は全国中央会のホームページから。

 また本大会では、全国の優良組合32組合、組合功労者72名、中央会優秀専従者28名の表彰も併せて行われ、本会からは次の方々が表彰された。

◆第58回中小企業団体全国大会 被表彰者氏名(東京都中央会関係)

【組合功労者】
 
近藤 宏 殿
中ノ郷信用組合理事長
宇賀神 正 殿
配電盤茨城団地協同組合理事長
長谷部 喜通 殿
東京都米穀小売商業組合理事長
森 和夫 殿
東京紳士服専門店協同組合理事長

 なお、次回の第59回大会は、同じく東京都にて開催されることが発表された。
 諸事ご多用のところ、ご参加いただきました組合関係の皆様には厚く御礼申しあげます。