第71回中小企業団体全国大会開催される

新時代の幕開け 団結でひらく 組合の未来
~時空を超えて 舞台は鹿児島から~

19/11/12 

zenkokutaikaikaijonoyosu【大会会場の様子】  

 全国中央会及び鹿児島県中央会は、11月7日(木)、鹿児島市「鹿児島アリーナ」において『新時代の幕開け 団結でひらく 組合の未来~時空を超えて 舞台は鹿児島から~』をキャッチフレーズに、第71回中小企業団体全国大会を開催いたしました。
 当日は全国各地から中小企業団体の関係者約3,000名が参集し、本会からも136名の組合関係者が参加しました。

 大会は、森洋全国中央会会長の開会挨拶により幕を開けました。その後大会は小正芳史鹿児島県中央会会長の開催地挨拶、三反園訓鹿児島県知事、森博幸鹿児島市長の歓迎挨拶、中野洋昌経済産業大臣政務官、土屋喜久厚生労働審議官、道野英司農林水産省大臣官房政務官、関根正裕商工中金代表取締役社長、森義久全国商工会連合会会長の祝辞の後、小正芳史鹿児島県中央会会長が議長、島袋武沖縄県中央会会長、阿部真也茨城県中央会会長がそれぞれ副議長となり、議事が進められました。

第71回中小企業全国大会スローガン
1.生産性向上・ものづくり対策の強化
2.消費税対策と事業承継施策の強化
3.労働・雇用・社会保険料対策の推進
4.まちづくりの推進と商業・サービス業対策の拡充
5.震災復興、豪雨・風水害等対策の拡充
6.中小企業組合等連携組織対策の拡充

 大会開場のメインステージの両翼に大会スローガンが掲げられる中で、「中小企業・小規模事業者等の生産性向上支援等の拡充」「中小企業の実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進」「震災復旧・復興支援、豪雨等による災害対策の拡充」「中小企業・小規模事業者の積極的な事業活動を支える環境整備」を具体化し、我が国経済及び中小企業・小規模事業者の持続的な成長を実現するための中小企業対策の拡充に関する26項目が上程されました。決議に先立ち平栄三千葉県中央会会長より、意見発表が行われた後、満場の賛同を得て決議案は採択されました。
  さらに、岩重昌勝鹿児島県中央会副会長が、本大会の意義を内外に表明するため、『大会宣言』を高らかに宣言しました。
 なお、大会開会前にはアトラクションとして、霧島九面太鼓等が披露され、参加者皆が魅了されました。
 また、大会宣言後に行われた表彰式では全国の優良組合34組合、組合功労者86名、中央会優秀専従者22名の表彰が行われ、それぞれの総代に対して森全国中央会会長より表彰状と記念品が授与されました。
 なお、本会からは次の方々が表彰の栄に浴されました。

◆第71回中小企業団体全国大会 被表彰者氏名(東京中央会関係)◆

 【組合功労者】

大屋 和雄 様  東部金属熱処理工業組合 理事
尾崎 弘子 様  中央着付士能力開発協同組合 副理事長
河合 章司 様  東京都火災共済協同組合 理事長
倉田裕理子 様  日本鍍金材料協同組合 理事長
平工  悟 様  Noah建築設計企業組合 理事長

【中央会優秀専従者】

鈴木晋作 本会情報課主査

 なお、次期全国大会は、来る令和2年10月22日(木)に、 茨城県において開催することを決定し、大会旗が森全国中央会会長から阿部茨城県中央会会長へ継承されました。
 諸事ご多用のところ、ご参加いただきました組合関係の皆様には厚く御礼申しあげます。

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【森全国中央会会長開会挨拶】

 
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【組合功労者総代と森全国中央会会長】

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【組合功労者】
(左より大屋様、河合様、倉田様、平工様)

 
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【霧島九面太鼓】

 

  決 議 事 項

【Ⅰ.中小企業・小規模事業者等の生産性向上支援等の拡充】

1.中小企業・小規模事業者の持続的な成長と生産性向上に向けた対策の強化
2.生産性向上に向けた人材育成の強化
3.地方創生推進に向けた対策の強化
4.事業承継・後継者育成等への支援策の拡充と組合支援措置の強化
5.中小企業組合・中央会に対する支援の拡充

【Ⅱ.中小企業の実態を踏まえた労働・雇用・社会保険料対策の推進】

1.働き方改革の実現に向けた中小企業への配慮
2.中小企業の人材確保・定着対策
3.地域の実情を踏まえた最低賃金の設定
4.外国人技能実習制度の円滑化と拡充
5.外国人材の受入れ体制の整備
6.雇用保険制度の見直し
7.障害者雇用への中小企業支援策の拡充
8.国による職業訓練機能の拡充・強化
9.社会保険制度等の整備

【Ⅲ.震災復旧・復興支援、豪雨等による災害対策の拡充】

1.東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、豪雨災害等に対する復旧・復興の更なる推進
2.福島の復興・創生に向けたきめ細かな対策の実施
3.地域の防災・減災対策の強化推進

【Ⅳ.中小企業・小規模事業者の積極的な事業活動を支える環境整備】

1.中小企業金融施策の拡充
2.中小企業・組合税制の拡充
3.中小製造等の持続的発展の推進
4.エネルギー・環境対応への支援の拡充
5.卸売・小売業・まちづくりの推進、中心市街地活性化に対する支援の拡充
6.サービス業支援の強化・拡充
7.官公需対策の強力な推進
8.海外展開に対する支援の拡充
9.公正かつ自由な競争の確保

 

 

宣 言

 本日、中小企業団体の代表三千名は、「新時代の幕開け 団結でひらく 組合の未来~時空を超えて 舞台は鹿児島から~」をテーマに、ここ鹿児島県鹿児島市に集い、約三万の中小企業組合等の総意を取りまとめ、その実現に向けて、共に取り組むことを決議した。
 中小企業・小規模事業者を取り巻く経営環境は、深刻化する人手不足、事業承継問題、最低賃金の引上げによる人件費コストの増加、働き方改革への対応、消費税率引上げと複数税率対応など、課題が山積している状況にある。
 このような状況の中、中小企業の生産性向上が急務であり、そのためには、個々の自助努力に加えて、中小企業組合をはじめ共同化、協業化、事業統合など企業間の連携強化が重要になる。
 我々は、次のスローガンのもと、国等に対して、本大会の各決議事項の早期実現を強く求めるものである。

一、生産性向上・ものづくり対策の強化
一、消費税対策と事業承継施策の強化
一、労働・雇用・社会保険料対策の推進
一、まちづくりの推進と商業・サービス業対策の拡充
一、震災復興、豪雨・風水害等対策の拡充
一、中小企業組合等連携組織対策の拡充


本日参集した我々一同は、新たな令和の時代を切り拓くべく、積極果敢に行動することを決意する。
 右宣言する。

令和元年十一月七日
第七十一回中小企業団体全国大会
(原文は縦書き)