トピックス
フラッシュ

情報連絡員報告会(平成16年度下期)開催される
〜中小企業の景況DI値、ほぼ横ばいで推移〜

05/3/18 up

 東京都中央会は3月16日(水)、東京都中小企業会館9階講堂で「平成16年度下期情報連絡員報告会」を開催致しました。(出席者;111名)

 本報告会は、都内の様々な業種・形態の組合に在籍する「情報連絡員」(150名;製造業65名、非製造業85名)により毎月提出される「情報連絡票」から、半年毎にその期における業界・中小企業の景況の「主な動き」、「特記事項」、「要請事項」等を取りまとめたうえで、状況報告を行い、今後の情報活動の一助とするものです。

 なお、月次報告の概要については、本会機関誌《旬刊・中小企業だより》の毎月25日号に掲載しているほか、ホームページ・「調査集計情報」のなかでも報告していますので、ぜひご覧下さい。

 今回の報告会は、まず開会の挨拶を兼ねて本会副会長渡辺能持から、「情報連絡員各位の日頃のご協力に深く感謝申し上げます」旨の挨拶に引き続き、「最近の組合・企業を取り巻く経済状況の一端」が述べられ、「この下半期は、台風、地震などの自然災害に見舞われ、景況も横ばい気味で、長い踊り場の様相を示している。経済全般的には個人消費の伸びが今ひとつであるが、有効求人倍率の好転や設備投資の増加により、明るさも見えてきている。今しばらくの間、頑張っていただきたい」と締め括りました。

 ご来賓として出席された東京都産業労働局商工部調整課課長補佐沼澤武志氏は、「この情報連絡員による調査については、私も毎月届けられる報告書に目を通している。東京都においても同様の景況調査は行っているが、中央会の景況調査は、『特記事項』や『要望』欄などのご意見が現場の生の声として、直接反映されるという点で、大変貴重なものがある。現在、都の中小企業施策においても情報連絡員の評価は高いので、今後もより一層のご協力をお願いします」と挨拶されました。

 引き続き、本会広報課長大知里義信は、別冊で配布した「情報連絡票のまとめ」及び「要約」により、今期(16年8月〜17年1月)の『業界の景況』『売上高』『在庫数量』『販売価格』『収益状況』『取引条件』『資金繰り』『雇用人員』等の動向の概況、期中の総合的な動きなどを説明しました。

情報連絡員報告会
情報連絡員報告会

 今期景況の要約として、製造業、非製造業とも半年間の期間平均のDI数値は、横ばいないし若干悪化という結果となった。前期の16年7月に製造業で『業界の景況』のDI値(前年同月比)が14年ぶりにプラスに転じたが、今期は一度もプラスになることもなく、今期平均はマイナス11.6となった。

 台風、地震、猛暑などの天災をはじめ、原油高も大きく影響し、明るい材料の少ない半年であった。しかし、アテネ・オリンピックで薄型テレビ、DVDレコーダーなどの販売が好調で、東京株式市場年末の大納会では、日経平均株価、東証株価指数とも2年連続で前年を上回る数値を示すなど、今後に期待を含ませた。

 なお、今期中に寄せられた特記事項のうち主なものは、「猛暑、異常気象や頻繁な台風の影響で野菜の出来不出来が深刻、価格も変動」(青果小売・弁当)、「溶剤の値上がりを受け、シンナーメーカーも値上げの動向」(塗料製造)、「玩具業界にヒット商品なくクリスマス商戦苦戦」(玩具卸)、「暖冬の影響で帽子販売大幅な落ち込み」(帽子製造)、「総じてふるわず、新築物件減少でリフォームに活路」(木材販売)など。

 また、主な要望事項として、「組合に対する補助金・助成金の拡充を」、「事業廃止事業所への支援を(土壌汚染対策法や環境条例で土地利用が制限されている)」、「BSE問題は、消費者が納得できる検査方法に妥協点を見出し、一日も早い解禁を」「景気対策・円高対策」などが寄せられた。


■ 本件に関するお問い合わせは、下記あてにお願いします。

東京都中小企業団体中央会 広報課
TEL; 03−3542−0386(代)
TEL; 03−3542−0317(直通)
FAX; 03−3545−2190

トピックスへ戻る

<ロボット検索で訪問の方 >
東京都中小企業団体中央会 TOPページへ