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情報連絡員報告会(平成16年度上期)開催される
〜製造業の「業界の景況」DI値、14年ぶりプラスに〜

04/9/17 up

 東京都中央会は9月15日(水)、東京都中小企業会館9階講堂で「平成16年度上期情報連絡員報告会」を開催致しました。(出席者;100名)

 本報告会は、都内の様々な業種・形態の組合に在籍する「情報連絡員」(150名;製造業65名、非製造業85名)により毎月提出される「情報連絡票」から、半年毎にその期における業界・中小企業の景況の「主な動き」、「特記事項」、「要請事項」等を取りまとめたうえで、状況報告を行い、今後の情報活動の一助とするものです。

 なお、月次報告の概要については、本会機関誌《旬刊・中小企業だより》の毎月25日号に掲載しているほか、ホームページ・「調査集計情報」のなかでも報告していますので、ぜひご覧下さい。

 今回の報告会は、まず開会の挨拶を兼ねて本会副会長渡辺能持から、「情報連絡員各位の日頃のご協力に深く感謝申し上げます」旨の挨拶に引き続き、「最近の組合・企業を取り巻く経済状況の一端」が述べられ、「テロ、気象状況など予測不能の時代でもあり、企業努力だけでは如何ともし難い現況である。しかし、このような時こそ地道な努力が報われよう。国をはじめ、様々な景況調査でも前期に比べ、改善が進んでおり、中小企業にも徐々に広がりつつある。もう一踏ん張りの努力を期待したい」と締め括りました。

 ご来賓として出席された東京都産業労働局商工部調整課課長補佐沼澤武志氏は、「東京都においても、同様の景況調査は行っているが、中央会の景況調査は、現場からの生の声が直接に反映されるという点で、大変貴重なものがある。私も、毎月皆さんからの報告書には目を通している。都の中小企業施策においても情報連絡員の評価は高い。今後は、「特記事項」や「要望」欄に十分ご意見を記載されるよう望みたい」と挨拶されました。

 引き続き、本会広報課長大知里義信は、別冊で配布した「情報連絡票のまとめ」及び「要約」により、今期(16年2月〜16年7月)の『業界の景況』『売上高』『在庫数量』『販売価格』『収益状況』『取引条件』『資金繰り』『雇用人員』等の動向の概況、期中の総合的な動きなどを説明しました。

平成16年度上期情報連絡員報告会
平成16年度上期情報連絡員報告会


 今期景況の要約として、製造業、非製造業とも半年間の期間平均のDI数値は、ほぼ全ての項目で前期に比べ改善している。特筆すべきことは、7月に製造業で『業界の景況』のDI値(前年同月比)が14年ぶりにプラスに転じたことである。ただし、その内容は65人中、「好転」が15人、「悪化」が12人で、残りの38人が「不変」であるから油断はできないが。

 非製造業の『業界の景況』DI値は未だにマイナスであることも不安材料だが、若干の光明が見えてきたことには間違いないようだ
前期、水面付近で浮沈を繰り返した製造業の『売上高』は、今期は通してのプラスの値であった。

 なお、今期中に寄せられた特記事項のうち主なものは、「米国BSE、鳥インフルエンザの影響深刻」、「消費税『総額表示』の対応に苦慮」、「M自動車トラックのトラブルの影響様々」、「活路開拓事業の実施により若手組合員が奮起」、「浴衣ブームで専門店・百貨店の参入により、注文が殺到」、「猛暑で清涼飲料、製氷、帽子等の業界が好調」、「オリンピックイヤーに大いに期待」など。

 また、主な要望事項として、「食の安全に対するPRを」、「パートタイマーに対する厚生年金適用に反対」、「廃工場の跡地利用と土壌汚染問題に救済措置を」などが寄せられた。


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東京都中央会 広報課
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