年頭のあいさつ

会長 大村功作 会長 大村功作
 新年あけましておめでとうございます。
 中小企業並びに会員組合の皆様には、新しい年を健やかにお迎えのことと心よりお喜び申しあげます。併せて、昨年中に賜りましたご支援、ご協力に対し厚くお礼申しあげます。
 昨年の我が国経済は、一昨年の秋以降から世界中に波及した金融危機により急速に景気が悪化し、回復に至らぬまま推移いたしました。さらに急激な円高の進展とデフレの影響により、今後の景気見通しは極めて厳しい状況にあります。特に中小企業の経営環境は競争激化と需要減による売上げの大幅な減少により、資金繰りや雇用の維持にも支障を生じており、もはや自助努力の限界を超えている状況です。
 昨年の総選挙において民主党が大勝し、歴史的な政権交代で鳩山内閣が発足しました。新政権に対しては、我が国経済の活力の源泉である中小企業が、一刻も早くこの状況から脱却するために、大胆かつ実効性のある中小企業対策の実施を強く期待いたします。
 本会は、国や東京都等に対して中小企業の抱える窮状を強く訴えて、各種支援策や予算措置等の実行を図るため、さまざまな取り組みをいたしました。まず、昨年9月に「平成22年度東京都予算等に対する要望書」を都議会に提出し、中小企業組合における人材育成事業に対する補助金の拡充などをお願いいたしました。また、多数の会員組合の皆様にご参加いただき、11月に開催された「第61回中小企業団体全国大会」では、経済危機に対する中小企業対策の強化などを決議しました。12月には本会はじめ都内中小企業6団体が「中小企業危機突破!!活力強化大会」を主催し、金融・雇用・税制・環境などについて政策実現を訴えるなど積極的な活動を展開いたしました。
 一方、新規に東京都から受託した「グループ戦略策定支援特別対策事業」では、組合及び中小企業グループの経営計画策定を力強くバックアップしています。また、「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」については、中小企業会館6階に特別に窓口を設けて、職員が一丸となって申請・相談受付を行いました。さらに、本会では環境経営システムである「エコアクション21」の認証・登録を取得し、引き続き地域事務局として支援業務を通じて普及促進に努めてまいります。
 さて、今年のスポーツ界に目を転じると、バンクーバー冬季五輪、サッカーのワールドカップ南アフリカ大会、アジア競技大会等一大イベントが控えています。競技に打ち込む選手達の姿は、人々に勇気と希望というエネルギーを与えてくれます。心に響く感動が力となり、現在の閉塞状況が払拭され景気回復の兆しが見られるよう期待するものです。
 今年もしばらくは厳しい状況が続くと予想されますが、会員組合の皆様におかれては「相互扶助の精神」のもと一致団結して困難を克服し、未来を拓かれることを願ってやみません。
 本会は、中小企業及び会員組合発展のために全力で各事業に取り組んでゆく所存です。今後とも一層のご理解ご協力をお願い申しあげます。
 最後に、今年が皆様にとって良い年となることを心より祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。  

平成22年 元旦

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