年頭のあいさつ

会長 大村功作 会長 大村功作
 新年あけましておめでとうございます。
 中小企業並びに組合関係者の皆様には、新しい年を健やかにお迎えのことと心よりお喜び申しあげます。併せて、旧年中に賜りましたご支援、ご協力に対し厚くお礼申しあげます。
 昨年を振り返りますと、7月には北海道洞爺湖で主要国サミットが開催され、地球温暖化対策をはじめとした環境問題への取り組みへの関心が高まりました。また、8月には北京オリンピックが開催され、日本選手の活躍が私たち国民に、大きな感動と勇気を与えてくれたのは記憶に新しいところです。
 一方で、米国の大手証券会社や保険会社の相次ぐ経営破綻などの影響で、連鎖的な金融不安が世界各国に波及しました。まさに100年に一度と言われる危機的な状況の中で、国内景気は原油や原材料価格の高騰、さらには急激な株価下落や円高も重なり、昨年後半から急速に悪化しました。こうした経済環境のなか、経営基盤の弱い中小企業は、金融機関による貸し渋り、貸し剥がしなどの極めて厳しい状況に現在も直面しております。
 政府においては、昨秋、新たな経済対策「生活対策」として、金融不安や景気後退の影響を受けやすい中小企業に対し、 十分な資金繰り対策の実施や税制措置、人材確保・育成等を通じ活性化を図っていくことが打ち出されました。この「生活対策」の早急かつ万全な実施を大いに期待するものであります。
 このような中、わが国経済の活力の源泉である中小企業がこの厳しい局面を乗り切るためには、個々の企業の自助努力はもとより、今こそ組合の基本である相互扶助の精神のもとに中小企業が連携し、組合に英知を結集して諸問題の解決にあたることが肝要であると考えます。 
 そこで、本会では創立の原点に立ち帰り、中小企業の組合活動を全力で支援していくため、5年先を見据えた独自の『活動指針・行動計画』を策定し、全職員の意識改革を図り、より能動的に、より現実的な事業の実施に取り組んでまいりました。その一つに、「エコアクション21(EA21)」の普及啓発があります。本会は昨年を「中央会の環境元年」と位置づけてEA21の地域事務局として、中小企業における環境経営への対応をバックアップしてまいりました。本年も引き続き認証・登録制度の一層の普及促進に尽力していく所存です。併せて、本会としても事務局役職員が一丸となってEA21の『環境方針』を定め、認証取得を目指してチャレンジしているところです。
 また、組合への情報提供の一環として発行している情報誌を昨年4月からオールカラー版の「中小企業だより―中央会インフォメーション―」として全面リニューアルし、毎月の発行と致しました。組合に役立つ、より有益な情報を提供するため、今後も内容の充実を図ってまいります。
 現在、東京都が招致活動を展開している2016年のオリンピック開催については、本年10月の開催都市決定に向けて他のライバル都市との招致レースも一層本格化します。「日本だから、できる。あたらしいオリンピック!」のスローガンのもと是非、オリンピック開催の願いを実現するため、本会としても東京開催を支援してまいります。
 今年も、引き続き会員組合のため、様々な取り組みを積極的に進めてまいりますので、本会をぜひご活用いただきますようお願いするとともに、今年一年が皆様にとって良い年となることを心より祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。 

平成21年 元旦

<ロボット検索で訪問の方 >
東京都中小企業団体中央会 TOPページへ