江戸の伝統工芸品組合シリーズ
東京仏壇は、頑なまでに、伝統的な技術と江戸気質を守り続けています。

東京唐木仏壇工業協同組合:〒120-0005 東京都足立区綾瀬3-5-15
TEL:03−3620−1201
FAX:03−3620−1202

 東京唐木仏壇工業協同組合は、主に台東区、荒川区、足立区の仏壇製造事業者が、唐木材や資材等の共同購買事業を中心に戦前より活動していた任意団体での事業に加え、組合会館の取得、共同販売事業、金融事業等を追加し昭和44年6月に103人のメンバーで協同組合を設立しました。組合設立の翌年昭和45年3月には2階建ての組合会館が完成し、1階は展示場、2階を研修会や総会、理事会が開催できる会議室になっています。
組合の核である会館外観
展示されている仏壇の一例
 昭和57年12月に組合員の作品が伝統的な優秀技術であることが認められ、東京都の「東京都伝統工芸品指定産地組合」に指定され組合員の作成した仏壇は‘東京仏壇’として幅広く知られています。    
 東京仏壇はすべて職人の手づくりによる江戸気質をよく表しており、「くるいがない」「虫がつきにくい」「丈夫」「木目がきれい」を基本に、黒檀、柴壇、桑、欅、花梨、杉、タモ、鉄刀木などの唐木や銘木を使用しており、それぞれの持ち味を生かしているのが特徴です。歴史的には仏壇に唐木材が使用 されるようになったのは、江戸仏師三代目「安田松慶」が嘉永年間の西暦1840年頃からと伝えられております。
 現在、組合の事業は共同販売事業、共同購買事業、組合検査基準に基づく仏壇の共同検査事業を中心に行い、特に共同販売事業では東京都主催の「伝統工芸品展」への出展や組合主催の「東京仏壇展示コンクール」を開催しており、このコンクールは平成13年2月で40回を数え、毎年、東京都知事賞や台東区長賞などの受賞作品を展示しています。
江戸気質を伝える仏壇の「欄間」部分
 今後の組合の展望として、「組合でホームページを作成し、伝統工芸品‘東京仏壇’の更なるPRに努めたい。又、伝統的な技術を次世代に伝える後継者育成も強化していきます。」と藤波一彦理事長、置栖忠明副理事長、青嶋由雄専務理事からお話しを伺いました。
組合展示場にて
左:藤浪理事長 右:置栖副理事長
一口メモ)
お仏壇の知恵袋
その1 お仏壇の安置場所
 今日の住宅事情では仏間をつくることは容易ではありませんが、次の5点に気を配り安置する場所を考えてはいかがでしょう。
@家族が親しめる所で、あまり高い所には置かない
A静かでほこりの少ない所
B風通しがよく湿気の少ない所
C冷・暖房の風が直接当たらない所
D直射日光が当たる場所や北向きにするのは避ける

その2 お仏壇のお手入れは?
 お仏壇は高価なものですし、ご本尊やご先祖さまをおまつりするところです。いつも清潔にしておきたいものです。ゴミやほこりは毛ばたきで掃って、月に一度はもう少し丁重に布で乾拭きするよう心掛けて下さい。

その3 古いお仏壇はどうしたら良いか
 お仏壇を購入したらご本尊に対して、開眼供養を営みます。買い換えの時は、古い仏壇からお魂抜きをし、新しいお仏壇にお魂入れをします。不要となったお仏壇は、菩提寺の和尚さんとご相談の上ご供養します。又、ご購入された仏壇・仏具店でもご供養し処理いています。

(組合パンフレットより抜粋)

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