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なにかにつけて、キャバレーに足を向けるのは、男として、まことにやむをえない。つまらぬ気がねをせずに、大いにかよいつめることである。大体、仕事、仕事と、仕事を理由にするのが間違いのもとである。なるほど仕事もあろうが、自分も楽しみたいという下心があることは、とうてい否定するわけにいくまい。好きだからかよう、それで結構ではないか。二次会だから、三次会だからと、理屈はなんとでもつくが、本心は自分がいきたいからに違いない。それならば遠慮は無用、身ゼニを切ってでも、かようにかぎる。それを押えて、おもしろくもない顔をしている方がよほど悪いと思う。
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