このことは、私たちの職業、職場でも同様である。他人よりもすぐれていることが望ましいにちがいないが、いまの世の中はオールマイティを求めているわけではなく、少なくとも一つは他人に負けないというだけの能力と自信を持ってほしいものでである。自信を持つための積み重ね、それが毎日の仕事なのである。
なるほどプロの世界は、私たちの住む世界とは別のものであろう。まなぶべきはプロ精神である。他人の先手を取り、他人にさきがけて行動する人こそ、プロと呼ぶにふさわしいと思う。特殊な職業や環境にある人々だけをプロと名づけ、なんとなく別の人種のように思いがちなのが、私には不服でならない。職場のプロになろう。職場のプロを育てよう。
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