會津会長 年頭のあいさつ
明けましておめでとうございます。
昨年５月に会長に就任しました會津でございます。令和５年の新春を迎えるにあたり、皆様に謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
昨年のわが国経済は、長期化するコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻、世界的なインフレなど、大きな環境変化が次々と押し寄せ、予測困難な状況が続きました。足元では、複合的な要因による原油・原材料価格の高騰、円安の急伸が国民生活や企業経営に大きな影響を及ぼし、中小企業・小規模事業者は極めて厳しい状況のまま新年を迎えました。
このような状況の下で本会は、原油・原材料・物価の高騰や急速な円安の進行対策として、経営課題の解決のための専門家派遣事業や組合等が行う業界の活性化に向けた新たな市場開拓や生産性向上などの取り組みに対する支援のほか、ウイズコロナを見据えて、デジタル技術等を活用した先進的な事業の実施を支援する「中小企業新戦略支援事業（団体向け）」、技術・サービスの高度化・高付加価値化に取り組む中小企業・小規模事業者を支援する「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」などを実施しました。
さらに、本年10月に導入が開始される適格請求書等保存方式（インボイス制度）や昨年１月に施行し、準備に猶予期間が設けられている改正電子帳簿保存法に関する制度の普及を促進するための講習会を開催するなど、組合や中小企業・小規模事業者に有用な情報を提供いたしました。
また、今年で６回目となる「組合まつりｉｎ ＴＯＫＹＯ」を東京国際フォーラムにて１月18日、19日の二日間、オンライン展示会を１月11日から２月３日までの約一カ月間開催いたします。組合産品の展示・販売・実演等、組合や業界の知名度向上の場として全国一体となる「組合まつり」に是非ともご来場いただくとともに、オンライン展示会もご覧いただきたいと存じます。
さて、岸田内閣は、「新しい資本主義」を主要政策の一つとしており、その中で「『人への投資』の抜本強化」を掲げています。デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）やグリーントランスフォーメーション（ＧＸ）など、技術は時代により変遷しますが、常にそれらを生み出し、発展させていくのは「人」であり、中小企業・小規模事業者が競争力を強化していくためには、その担い手である「人」の育成が重要となります。
本会としても組合役職員の資質向上など、引き続き「人」の育成に注力するとともに、組合組織の活性化、中小企業・小規模事業者の発展のための効果的な支援の実施に努め、併せて、国や東京都に対して中小企業施策の充実のための要望を行うなど、皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして、明るい希望に満ちた年となることを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。