大村会長 年頭のあいさつ

大村会長 20130101 name nento

 明けましておめでとうございます。
令和で最初の新年を迎えるにあたり、皆様に謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
 我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、政府の経済政策の効果もあり、緩やかな回復基調にあるといわれています。しかしながら、依然厳しい個人消費、深刻な人手不足、台風や大雨の風水害、消費税率引き上げと軽減税率の実施等により、中小企業・小規模事業者は厳しい経営を強いられ、景気回復の実感を得られるまでには至らず年を越しました。
 このような状況の下で本会は、消費税率引き上げについて、転嫁対策や軽減税率をテーマとする講習会の開催や軽減税率対策補助金の周知等を積極的に行うなど、会員組合並びに組合員が円滑に消費税制に対応できるよう努めました。
 また、昨年の12月には、組合の知名度向上や組合産品の販路拡大、地域の魅力発信の場として全国一体となったイベント「組合まつりin TOKYO」を開催しました。今回で3回目の開催となりましたが、多くの入場者を数え、盛会裡に終えることができました。
 さらに本会は、技術・サービスの高度化・高付加価値化に取り組む中小企業・小規模事業者を支援する「受注型中小企業競争力強化支援事業助成金」や、組合等が取り組む業界の活性化に向けた取り組みに対して人的・財政的支援を行う「団体向け課題解決プロジェクト支援事業」等を効果的に実施しており、引き続き東京都に対して事業の継続や強化を要望し、組合や中小企業・小規模事業者の支援策のさらなる充実を図ってまいります。
 昨年は我が国でラグビーワールドカップ2019大会が開催されました。「ONE TEAM=ワンチーム」のスローガンの下に強く結束して強豪に挑み、ベスト8進出を果たした日本代表チームの活躍は、人々に大きな感動をもたらしました。「ONE TEAM」の精神は、協同組合の理念を体現するものであり、ラグビーを通じて組合活動の可能性を改めて感じることができました。そして今年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。本会は2020大会を契機に組合や中小企業の受注機会の拡大を目的とする「中小企業世界発信プロジェクト2020」を推進するとともに、2020大会の開催機運のさらなる醸成に取り組む所存です。
 今年の干支は『庚子 かのえね』。「新たな時代に向けて変化を遂げる年」と言われています。会員の皆様が組織の変革に取り組み、一層の発展のため未来を切り拓く年となることを願ってやみません。
 本会は、今年も「相互扶助の精神を誇りとし、協同の力で中小企業、地域社会の未来を切り拓くことを使命とする」という基本理念に基づき組合巡回・相談業務さらに各種事業の効果的実施に努め、皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいります。
 結びに、本年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。