大村会長 年頭のあいさつ

大村会長 20130101 name nento

 明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと、心からお慶び申しあげます。
 我が国経済は、平成24年12月から続く緩やかな景気回復の途上にあり、「いざなぎ景気」を超える戦後二番目の長さとなり、大企業の業績は二期連続で過去最高を記録するなど好調といわれております。しかし、中小企業・小規模事業者にとって、人手不足の深刻化、経営者の高齢化、頻発する自然災害などにより、景気回復の十分な実感を得られるまでには至らず年を越しました。 今年こそは、景気回復を実感できることを願う次第です。
 本会では、一昨年の「組合アイデア大賞inTOKYO」に続き、ビジネスチャンス拡大に向けた中小企業組合支援の一環として、組合の知名度アップや組合産品の展示・販売を通じた販路の拡大、地域の魅力発信の場としての全国一体となったイベント「組合まつりinTOKYO」を昨年8月に開催しました。僅か一日の開催ではありましたが、2,500人の来場者を集め、盛会裡に終えることができました。本会ではこの結果を踏まえ、来年度の継続実施、開催日数の延長、出展スペースの拡大など実施内容の充実を東京都に対し要望しました。
 また、技術・技能継承事業の継続実施と支援内容の充実強化、技能尊重気運の醸成に効果的な「ものづくり・匠の技の祭典」の継続的実施や技能競技大会出場への支援拡充など、技能人材のスキルアップに対する取り組み強化についても要望しました。
 一方、国に対しては、人手不足対策を含めて生産性向上対策につながるものづくり補助金の継続とフォローアップ支援の増額・拡充、さらには、中小企業の負担を大幅に減免し、かつ、使い勝手のよい事業承継税制の実現、そのうえ、中小法人を外形標準課税の対象としないこと、軽油引取税の免税措置その他時限措置の恒久化についても要望しました。
 2月には平昌(ぴょんちゃん)で冬季オリンピックが開催されます。その先には、開催まであと900日余りとなった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会があります。メダル獲得に向けての日本選手団の大いなる活躍を期待するとともに、「中小企業世界発信プロジェクト2020」を積極的に推進し、経済効果が全国に波及するよう引き続きオール中央会で取り組む所存です。
 今年は戊戌(つちのえ いぬ)です。戊(つちのえ)の字は「茂」に通じ、「植物の成長が絶頂期にある。」 という意味、戌(いぬ)は、「滅」(めつ「ほろぶ」の意味)で、「草木が枯れる状態を表す。」という意味で、両者を集約すると変化する年ということになります。
 これまでのルールや慣習にこだわらない新しい動き、新たな飛躍のための変革が生じることになりそうです。
 本会は、今年も組合巡回・相談業務、さらに各種事業の効果的な実施に努め、皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいりますので、今後も引き続きご活用下さいますようお願い申しあげます。
 結びに、平成30年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申しあげまして、年頭のご挨拶といたします。