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自動配膳ロボットの導入で非接触サービスを実現

THE GALLEY SEAFOOD & GRILL(株式会社三笠会館)
2020.10.27

新規オープン前、インテリアの完成後に導入が決まった自動配膳ロボットだが、期待以上に人やインテリアとうまく共存し、利用客からも好評を博している。サラダバーの楽しさを残しながら、安全とロボットという新しさを同時に楽しむことができる。

取組みのポイント

  1. ① 自動配膳ロボットを導入
  2. ② タブレットメニューからオーダー
  3. ③ 自動会計システムによるセルフレジ
サラダバー用の自動配膳ロボット「PEANUT」を導入

企業紹介

令和2年7月6日にオープンした新規店で、座席数は100席。アメリカ西海岸の「ラグジュアリーなビーチハウス」を意識した空間で、天井にはアンティークなボートが飾られている。ロブスターやステーキ等のグリル料理やオーダースタイルのサラダバーが特徴。銀座の本店は、大正14年創業。

ストアーディレクター 小沼智恵氏 シェフ 大野雅史氏

Q: 工夫した点は?

A: 令和2年4月27日に開店を予定していましたが、緊急事態宣言と重なってしまい、7月6日になりました。
 また、当店はサラダバーに力を入れる計画でしたので、従来のビュッフェスタイルのままだと難しいことから、急遽、自動配膳ロボットを導入することにしました。お客様には座席のタブレットメニューでオーダーしてもらい、シェフが盛り付け、席までお届けすることにし、いまハルとエリザベスとニックネームをつけた2台の自動配膳ロボットが活躍しています。

Q: 取組みの成果は?

A: サラダバーの楽しさを残すことができて、お客様にもとても好評です。コロナが流行する前から座席のタブレットは導入することにしていましたので、システム上は少しの改良ですみました。
 オリジナルのロボットの音声には日本語が入っていないので、舞台女優をしているスタッフに日本語を録音してもらい、移動時にはかわいい足音を入れる等のアイデアを盛り込んでみました。その甲斐あって、新しさと親しみやすさが融合した、とてもよい雰囲気になったと思います。

Q: 今後の展望は?

A: レイアウトが出来上がってからサラダバーにパーテーションをつけたり、ロボットを導入したりと慌ただしい変更がありましたが、そうした変化が、私たちの目指しているお店の方向性と親和性があり、またチャレンジにつながったことに手応えを感じています。
 ドリンクバーご利用時には、お客様にマスク着用と手指の消毒をお願いする等ご協力いただきながらの運営となっていますが、気兼ねなくご利用いただけるように、心のこもったサービスに努めていきたいです。

天井にはロボットの位置マーカーを貼付
各テーブルには消毒液、おしぼり、マスク袋を配布
ドリンクバーはスタッフがこまめに消毒
自動会計システムによるセルフレジを導入

成功のポイント

 自動配膳ロボットの感想をお客様に伺ったところ、「立ち上がらずにサラダバーを楽しめるのは、便利でとてもいい」と好評でした。
 6月にこのロボットが発表になり、当店用のカラーの輸入で1カ月、加えてプログラミングで2週間が必要でした。検討から導入まで、システム会社の方にもご協力いただいて、とてもスピーディに動くことができ、開店に間に合わせることができました。