令和2年度団体向け新型コロナウイルス
感染予防対策ガイドライン等の普及促進事業
加工工場内では、空気中の雑菌が食品に触れる機会を抑える工夫が日常的に行われている。町田産のブルーベリーを使ったブルーベリーソースをはじめ、いちご、紅玉りんご、うめ、キウイ、にんじん等、国産の原材料にこだわった四季折々のジャムが楽しめる。
昭和59年設立。生活クラブ生協の地場野菜の取組みに参加し、弁当や惣菜の製造・販売等を経て、平成16年よりジャム専門店となった。町田市名産品に認定されたブルーベリーソースを中心に、地元農家から様々な果実を仕入れ、ジャムに加工して販売している。工場の他に実店舗及び自社のオンラインショップを運営している。
A: 売上の大半は、生活クラブ生協への販売が占めています。生活クラブ生協では年間計画があるため、私たちもそれに則って製造しています。したがって、売上面では今回のコロナウイルス感染症の影響は、ほとんどありませんでした。
食品加工工場用としてマスクや手袋の在庫も確保できていましたので、ご来店される方がマスクをされていない場合に、マスクを配布することも行っていました。いまは、マスクをして入店していただけるように、入り口にご案内をしています。
A: 普段から生産者も顔が見える関係性の中で仕入れをしていますし、工場の衛生管理も厳しくやっています。従業員に対しては、発熱などの体調管理を以前より厳格に行うように話しましたが、手洗いの徹底やマスクの装着は、元からやっていましたので、特に何かが増えたということはありません。手袋の値上がりなど想定外のこともありましたが、概ね順調にきていると思います。
コロナよりも、天候不順や農家の存続といった要因の方が、長期的には影響があると思っています。
A: 店舗は、4月から5月にかけて土曜日を休業としていましたが、6月に入って土曜日も営業するようにしました。4月頃から店頭での売上が、前年比アップになっています。
しかし、だからといって生産量を増やすという判断にはなかなかなりません。このまま好調がキープされるのか、または一過性のものなのかわかりませんし、食糧生産と加工はやはり重要課題です。私たちのコンセプトである地産地消が続けられるのかという心配は、社会的な問題だと思います。
今回のコロナ禍では、幸いなことに日常の延長として生産できています。これは、生活クラブ生協のバックアップによって起業と経営を安定させ、地元の農家が存続していく助けをするという取組みの成果と言えるでしょう。
また私たちの加工工場には、陽圧の充填室もあり、雑菌の混入を防ぐための様々な工夫を行っています。こうした日々の努力をこれからも続けていきたいと思います。