令和2年度団体向け新型コロナウイルス
感染予防対策ガイドライン等の普及促進事業
小中学校の社会科見学や林間学校といった行事が縮小や中止となっている。そうした中、バスガイドが車内アナウンスとして培ってきた資料をもとに、栃木県日光市の歴史や魅力を紹介するすごろくや新聞、DVDを手作りで作成し、小学校にプレゼントしている。
昭和36年設立。東京都内の他に、埼玉と神奈川に営業所を持ち、小中学校の社会科見学や修学旅行を中心とした貸切旅客バスを運営している。現在は、車両を157輌保有し、ドライバー120人、バスガイド60人が所属する。独身寮も完備されており、従業員の健康管理面等で福利厚生の体制が厚く、業界内でも評判が高い。
A: 休業はしなかったのですが、学校の活動が大きく制限されましたので、開店休業のような状態が続きました。経営面での不安はもちろんありましたが、それよりも、若手の教育には実際に搭乗して行うOJTが大切ですので、特に今年の新卒はかわいそうだったと思います。また、お盆での帰省を自粛した従業員も多く、寂しく感じた者も多かったです。
こうした中、バスガイドチームが中心となって、すごろくや紙芝居を収録したDVDをプレゼントする企画が立ち上がりました。
A: 小学校6年生の最大の行事は、日光林間学校です。行けなくなって寂しい気持ちになっている小学生のみなさんのために、日光を紹介する紙芝居とすごろく、いつもは車内で披露する替え歌に振り付けをつけた動画をプレゼントしました。
すごろくでは、いつもは車内アナウンスでご紹介する内容も遊びながら経験してもらえます。全ガイドのノウハウの結集でもあります。ぜひ同級生と一緒に遊ぶことによって、実際に日光に行ったような気持ちになってもらえたらと思います。
A: これから徐々に、感染予防対策を万全に行った上での課外授業も増えてくると思います。これまで以上に、待機時間での車内消毒や換気といった小まめな衛生管理は、社内ガイドラインをもとに、ドライバーとバスガイドが徹底して行います。
従来、修学旅行中にインフルエンザ感染症などを発症した生徒さんの対応等は行ってきました。こうしたノウハウを元に、できることは最大限に取り入れながら、一生に一度しかない思い出づくりのお手伝いを心を込めて行っていきたいと思います。
バスガイドチームが「替え歌と振り付けを動画に収録してプレゼントしたい」とドライバーチームに相談したところ、全社一丸となってこのプロジェクトが動き始めることになりました。
「小学生のみなさんに喜んでいただきたい」と言う気持ちから始まった企画ですが、こうした社内の連帯感が安全運行を支えているのだと、従業員自身が改めて実感できる機会にもなりました。