令和2年度団体向け新型コロナウイルス
感染予防対策ガイドライン等の普及促進事業
屋形船にはホテル並みにいろいろな人が訪れる。感染拡大の最初期に悪いイメージを持たれてしまったが、その後利用者の不安を払拭するために、保健所や感染症の医師の意見を聞きながら、手探りながらも出来うる限りの対策を講じている。
昭和24年設立。現在8艘の屋形船を所有する。品川から隅田川を上り、約2時間半で往復する周遊コースがある。春のお花見、夏の花火、秋のお月見、冬の夜景観賞等、四季折々の風情と旬の料理を楽しむことができる。利用方法には、20名以上で利用できる貸切船と2名から利用できる乗合船の2種類のプランがある。
A: まだ新型コロナウイルス感染症自体を知らなかった1月中旬のお客様から、感染者が確認されました。それが大々的に公表された2月中旬以降は、本当に大変な日々でした。感染の危険性が解明された後は、お客様はもちろんのこと、社員の健康と生活を守るためにも、できる限りの努力をして参りました。
しかし、当初はわからなかったこととはいえ、結果的に屋形船業界全体への影響が出てしまいましたことには、本当に申し訳なく思っております。
A: お客様には入り口で手指消毒、検温、水成二酸化塩素の空中噴霧、足元除菌のエリアを通っていただきます。AIを活用した検温器では、画面に顔を合わせて体温測定するだけでなく、マスク未装着の場合には言葉でお伝えし、データも1週間ほど保存できるようになっています。
船内では、席の間隔を開け、アクリル板で仕切り、水成二酸化塩素で除菌しています。一部の船には光触媒の機能を持った酸化チタンを噴霧しました。航行中は船窓を開け、常に風を通す工夫もしています。
A: 2月中旬以降、開店休業状態でした。緊急事態宣言中は休業しましたが、その後も売上は大幅に落ち込みました。常連の方にも支えていただいて、9月には、ようやく例年比10%に戻せると思います。しかし、インバウンドの回復には数年かかるでしょうし、この先も厳しい経営状態が続くと思います。
いま、屋形船に個室を設ける準備を進めております。皆様に屋形船は安全であると知っていただき、安心してご利用いただけるように、精一杯の努力して参りたいと思います。
日々感染者を出さないための努力を真剣に行っております。そして、その後感染者を出していないのは、こうした努力の成果だと思います。まずは国内観光客に利用してもらえるように、自社のサイトやSNSを活用して、わたしたちの取組みを発信し、屋形船の魅力を伝えて参りたいと思います。そしてもう一度世間の信頼を回復し、屋形船業界全体を盛り上げていきたいです。