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徹底した安全対策で前年並みの来客者数に回復

美容室 Gimick 北千住
2020.9.14

安定化二酸化塩素を用いた超音波加湿噴霧器や光触媒の表面コートを施すことによって、店舗内の空気を清浄に保つ取組みが行われている当店は、美容業界における感染対策のリーディングカンパニーとして注目されている。

取組みのポイント

  1. ① 光触媒の表面コートを店内全体に実施
  2. ② 耳ひものないマスクを導入
  3. ③ 換気窓を新設、空気清浄機を24時間稼働
光触媒のコーティングの噴霧作業超音波加湿噴霧器による店内空気の除菌

企業紹介

昭和42年設立。北千住店では、美容院(1階)とネイルサロン(2階)を運営。自社開発製品のスチーマーやシャンプー、化粧品をプライベートブランドで開発・提供している。東京都美容生活衛生同業組合をはじめ、多くの団体の代表を務める他、アジアでの美容関連の実技実習を行うなど、幅広く後進指導にもあたっている。

代表 金内光信氏

Q: 工夫した点は?

A: マスクの紐は、カット時には邪魔になりますし、染髪やパーマのときにマスクの耳ひもが汚れてしまいます。そこで、九州の美容師さんが開発した耳ひものないマスクを導入することにしました。
 来店時の検温、座席などの消毒を徹底し、クロスは客ごとに洗濯しています。また、新型コロナウイルスへの効果が認められているロックオンストライカーという安定化二酸化塩素を用いた超音波加湿噴霧器を24時間稼働させているほか、換気窓を設置しました。

Q: 取組みの成果は?

A: こまめに消毒作業をしても、完全にとりきれているのか不安も残ります。そこで今回、ウイルスや雑菌が付着してもすぐに分解するという光触媒の表面コートを、店舗内の壁や空調フィルター、また座席やシャンプー台等に行うことにしました。
 ナノサイズの粒子が有機物を分解するというもので、一度噴射すると10年くらいは効果が持続するようです。清浄度を実際に測定した結果や、後日再測定した際の数値で持続力に納得しました。人がいるときに噴霧できる点もよいと思います。

Q: 今後の展望は?

A: 国と都の休業要請に従って、店舗の休業もしましたが、6月に入るとすぐに平年並みに戻りました。
 現在、光触媒の表面コートによって店内での感染リスクはかなり抑えられたと思いますが、もしよいものがあったら座席間のシールドも導入したいと考えています。
 また、大手メーカーより、シャンプーするスタッフ向けの防護服についても意見を求められています。医療用ユニフォームを改造したもののようですが、こうした取組みには積極的に協力していきたいと思います。

施術時に耳ひものないマスクを使用
利用するたびに、座席の消毒を行っている
新たに設置した換気窓
2階のネイルサロンにも空気清浄機を完備

成功のポイント

 普段から従業員の福利厚生を充実し、それがサービスとしてお客様の満足に繋がるようにと思っています。
 様々な団体の代表を務めているご縁もあって、たくさんの感染予防の試作品をご紹介いただき、商品改良やサービス向上に協力しています。私たちの店舗だけでなく、美容業界全体が万全な感染症対策のもとで、安心してご利用いただけるように、盛り上げていきたいと思います。