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対面が不可避な店舗内でも安心して利用できる空間を実現

伊勢丹写真室
2020.9.8

写真館を訪れて撮影する写真は、「その時」に意味がある。そのため、なるべくお客さまの希望に合わせて撮影を行えるように、予約の調整やレイアウトの変更を行うことによって、店舗内での3密を回避し、小まめな消毒で安全を確保している。

取組みのポイント

  1. ① 店内レイアウトを3密回避に変更
  2. ② 備品の消毒と換気を徹底
  3. ③ 予約時にサービス変更点を丁寧に説明
入り口で手指の消毒と検温を実施し、待合室は間隔を開けるように案内を掲示。受付のシールドは伊勢丹からの支給

企業紹介

昭和8年伊勢丹新宿店のオープンとともに写真室もスタート。昭和20年9月に株式会社光潮社を設立し、戦後の営業再開以降、伊勢丹新宿店とともに歩み、お見合い写真や証明写真で注目を集めてきた。現在では髙島屋写真館も展開している。提供サービスも動画商品や出張撮影など、幅広いニーズに応えている。

取締役 営業総括部長 小澤直紀氏 代表取締役 堀 恵介氏

Q: 工夫した点は?

A: 伊勢丹会館では、各店舗への入店時に手指の消毒をしてもらうことになっており、当店ではそれに加えて、検温も行っています。
 予約と予約の間を通常よりもゆったりと組み、店内が混んでしまわないようにしています。待合室では間隔を開けて座ってもらえるように、案内を掲示しています。
 また、店内のレイアウト変更も行いました。特に写真のセレクトルームでは、向かい合わせになることがないように、モニター位置も含め工夫しています。

Q: 取組みの成果は?

A: 最初のころは、撮影時にスタッフがフェイスシールドを着用したこともあったのですが、視野が狭くなり、瞬きの瞬間なども見えづらく、利用をやめました。現在は、スタッフ全員がマスクのみ着用しています。
 ドレッシングルームでは、以前はヘアーブラシや整髪料を常備していたのですが、現在は、身だしなみに関することはご自身でしていただくように、予約時にご案内しています。
 スタジオ内の換気も適宜行い、備品の消毒もスタッフ自身が積極的に行っています。

Q: 今後の展望は?

A: ちょうど卒業から入学・入園という記念写真のピーク時に、時短要請や緊急事態宣言となりましたので、予約の順延をお願いするなど、お客さまのご要望にお応えできないこともありました。
 現在は店舗での通常業務が可能となり、また公園などへの出張撮影も普段通りにお受けできるようになっています。今後イベントや式典でのご要望が戻ってきたときには、万全の体制でお受けできるように、日々の予防対策をしっかり行っていきたいと思います。

向かい合わせにならないセレクトルーム
スタジオ内の備品も小まめに消毒している
消毒液と蓋付ゴミ箱を座席ごとに設置
利用者への案内も場所ごとに見やすく掲示

成功のポイント

 感染拡大の初期の頃は、マスクをつけての接客は失礼ではないかといった議論もありましたが、当社では比較的早い時期に、他店も含めてスタッフ全員をマスク着用にし、「うつらない、うつさない」という意識づけを徹底しました。
 休業に伴う予約変更のご案内も大変でしたが、お客様からの信頼を守るために、誠心誠意の対応を行いました。こうした小さな積み重ねを、これからも続けていきます。