令和2年度団体向け新型コロナウイルス
感染予防対策ガイドライン等の普及促進事業
通常のホテルや会議室、オフィスビルの清掃業務に加えて、若手中心の「新型コロナウイルス感染予防対策」のプロジェクトチームを発足。消毒業務を請け負うほか、3密を避けるためのアドバイスなど業容を拡大している。
昭和54年設立。清掃・設備点検・警備で、ホテル、オフィスビル、複合ビルなど約60社と契約している。研修施設を自社に保有し、ノウハウの伝達や資格取得の訓練を行っている。また、従来から従業員へのマスク支給を行うなど感染症対策への意識が高く、幅広い年齢層のスタッフが活躍している。
A: オーナーさんと相談して、ドアノブ、蛇口、トイレ、エレベータースイッチの消毒を追加したり、ホテルであれば、海外からの渡航者や感染が疑われる症状があった方の利用後72時間は清掃に立ち入らないようにして、従業員の感染防御をお願いしました。
当社は定年が70歳のため高齢の方も活躍しています。安心して働き続けてもらえるように、新発足した「感染対策プロジェクトチーム」は若手主体で構成するなど、働き分けも進めています。
A: まず「自分たちから感染者を出さない」ことが大切です。出社時には検温を義務付け、毎年秋に配布していたマスクを、今年は通年で支給しています。
また、ゴミの分別など特に注意が必要な業務もあります。従来は繰り返し使う厚手のゴム手袋で作業していたところも、今回薄手の使い捨て手袋を会社から支給するように切り替え、決して素手では触れないことが徹底できています。控え室での休憩時も3密を避けるなど、非常に高い意識をもって取り組めています。
A: お得意先のホテルが大幅な利用者減となるなど、春は厳しかったです。しかし、その間にプロジェクトチームを立ち上げ、緊急事態宣言の解除後すぐに、消毒業務の新サービスを提供できました。面積に応じた価格表を準備し、利用しやすい価格設定をしました。
室内の換気量を算出しアドバイスするといった新たなニーズも生まれています。オーナーさんの口コミで紹介してもらえることもありました。状況は厳しいですが、ピンチをチャンスに変えていきたいと思います。
「感染対策プロジェクトチーム」は9名のチームで、派遣先の広さに合わせてその都度、人員構成をするようにしています。今回、迅速に体制を組めたのは、日頃から研修を行い、ノウハウの共有に務めてきた成果だと思います。「職員の家族が感染したので、念のためオフィスを消毒したい」といったニーズも多く、防護服などの訓練も行い、社員へのケアも手厚くしています。