日頃から、職業安定行政の運営につきましては、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、高校卒業予定者を取り巻く就職環境につきましては、都内における求人数を見ますと平成15年9月末現在で、20,655人と昨年同期を1.8%下回る大変厳しい状況にあります。
また、就職を希望する生徒数につきましては、年々減少傾向にありますが、これは単に大学等への進学率の上昇だけではなく、高校生を取り巻く就職環境の厳しさから就職を断念したまま明確な進路選択ができない生徒が多数存在すると推測され、これらの者が進路未決定のまま高校を卒業し、いわゆるフリーターといわれる不安定な就労を続ける若年者の発生の原因ともなっていると考えられます。
このため、厚生労働省東京労働局では、就職を希望する高校生が、社会への第一歩を順調に踏み出すことができるよう東京都の教育行政機関との連携のもと就職面接会等を開催するほか、都内各ハローワーク(公共職業安定所)においては、各高等学校と連携をとりながら来春卒業予定の高校生に対する各種就職支援を積極的に実施しているところであります。
しかしながら、就職支援にあたりましては、何よりも豊富な求人の確保が重要になっているところであります。
つきましては、就職意欲に溢れる新規高卒者が、来春、希望に胸膨らませ社会に巣立つことができますよう何卒ご理解を賜り、貴団体傘下事業主の皆様にこの旨ご周知いただきますとともに、新規求人募集及び採用枠拡大につきまして、特段のご協力をお願い申し上げます。
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