東京紹介組合シリーズ
「心のふるさと 祈りのお山 “高尾山”」
 高尾山の自然を愛し共に活きる高尾商協

高尾商業協同組合  東京都八王子市高尾町2256

 高尾商業協同組合は、昭和35年8月に高尾周辺の地域振興を目的に共同売出し事業、金融事業を主体に、JR中央線高尾駅及び京王線高尾山口駅周辺そして高尾山の商業者を中心とした57人によって設立された協同組合です。
 当時、八王子市を東西に貫く大動脈とも言える「甲州街道」(国道20号線)は、まだ自動車の普及率が低い時代であったため、高尾山への観光や相模湖・山梨方面に行き来する観光バスが多く、街道沿いにはドライブインや土産物屋が数多くありました。
 組合設立後の昭和43年12月に、中央自動車道が延長し「八王子−相模湖」間が開通したのをきっかけに通行量は激減し、それに伴いドライブイン等も減少しました。
 しかし、その前年の昭和42年10月に京王線が高尾山口まで伸長し新宿から直結したことにより、薬王院の参拝やハイキングで高尾山を訪れる人は、現在でも四季を通じて多く賑わっています。
組合員の店舗が並ぶ高尾山入口風景
組合のお話しをお聞きした瀧 勝之理事長
過去の福引大売出しのポスター
 現在の組合事業の一つとしては、年2回 (7月1日〜15日と12月1日〜25日) 開催する共同売出し事業で、組合加入店で購入した顧客に対し、福引(三角くじ)で お買い物券のプレゼントやキャッシュバック等のサービスを行っており、地元の顧客や観光客からも喜ばれています。
駐車場入口風景
 もう一つの事業としては、京王線高尾山口駅前にある乗用車や観光バスが約130台 も駐車ができる八王子市の駐車場の管理を受託しており、乗用車や観光バスで高尾山を訪れる観光客に対するパーキングサービスも行っています。なお、駐車料金は、1日普通車が1,000円、大型車が2,000円だそうです。
 また、八王子観光協会の主催で春に行われる“青葉祭り”や秋の“紅葉祭り”などにも協賛し、高尾山を中心とした地域振興にも組合として貢献しています。
<一口メモ>

・“高尾山”について
標高599mの高尾山は、明治の森高尾国定公園に指定されており、東京とは思えないほどの豊かな自然があります。
 また、山頂からの眺望は、富士山、秩父、丹沢等の山々を見渡すことができ、その眺めは壮大です。
 高尾山のハイキングコースは全部で7コース有り、登山途中、いろいろな野鳥を目にしたり、運が良ければ小動物を見かけることもあるそうです。
 高尾山へのアクセスは、電車の場合、京王線で新宿から特急で48分の高尾山口駅で下車、自動車の場合は、駅前の組合管理の駐車場よりそれぞれ徒歩約3分の所にケーブルカー・リフト乗り場と3つのハイキングコース入口があります。
 また、1号路の入口は、高尾から大阪の箕面の明治の森を結ぶ全長1697.2kmの「東海自然歩道」の入口にもなっています。
 山頂までのハイキングは、表参道コース(1号路)の場合、距離にして3.8km、途中までケーブルカーやリフトを利用すれば、薬王院を参拝しながら子供やお年寄りでも無理なく山頂に至ることができます。
表参道(1号路)入口
高尾登山電鉄のケーブルカー
“薬王院”について
 薬王院は、正式には「高尾山薬王院有喜寺」といい、744年聖武天皇の時代に僧行基によって開かれ、その後1376年に飯縄権現を守護神とした修験道の山となりました。
 高尾山のシンボル“天狗”が、飯縄権現社殿前で迎えてくれます。
 初詣からはじまり2月3日の節分会、3月第2日曜日の火渡り祭等の行事の際には、多くの参拝者で賑わいます。

「都心からわずか1時間。都会での疲れを癒すのに信仰と自然の“高尾山”は如何でしょうか。」

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