職業訓練校組合シリーズ
時代の要請に的確に対応する園芸装飾のスペシャリストを育成しています。


東京グリーンサービス事業協同組合:〒141-0022 東京都品川区東五反田2-3-4
TEL:03−3473−6552
FAX:03−3473−6553
http://www.tgs.or.jp/
 江戸時代後期に当時の世界水準を凌駕していた日本園芸技術を踏まえて、明治維新以来の欧米文明の流入と共に、鉢植えの観賞用植物を室内に飾る風習が定着し「貸盆栽」・「貸植木」業者が現れたことにより『グリーンサービス業』というものが誕生しました。
 昭和16年には国策等により『東京貸植木業組合』が誕生し、戦時・戦後の中断を経て『東京グリーンサービス協会』と改称しました。昭和44年には、さらなる業界全体の資質向上や基盤の構築、金融事業を目的に組合員47名で協同組合として法人化されました。
 その後昭和51年に、全国初唯一の園芸科事業内訓練校として、職業訓練校の都知事認定を受け「東京グリーンサービス事業高等職業訓練校」がスタートしました。さらに、昭和56年には園芸装飾技能士制度が誕生し、「東京グリーンコーディネータカレッジ」として現在に至っています。
労働大臣賞受賞の生徒さん作品

授業風景
 本校では大阪花博をはじめ、ジャパンフラワーショウ、全国総合技能展への出展や、農林水産省南玄関ホールに園芸装飾寄植え作品を制作展示するなど、技能試験や展示会に照準を合わせた実践的なカリキュラムで進められ、在校期間中に500時間近い集合教育を行います。また海外研修や植物園見学などの外部研修も多く取り入れています。現在27名の講師陣を揃えており、組合員の他外部講師として大学講師の方や華道師範など各分野の専門家の先生を招き、多いときには20名余りもの生徒を抱え、現在までに450名ほどの卒業生を送り出しています。

 本校修了者(技能照査試験合格者)には、2級検定試験受験に際して学科試験免除の特典が与えられます。卒業生の多くは家業を継いだり、組合企業に勤めていて本校での学習ノウハウを生かして活躍されております。
 植物がファッションシンボルやアメニティシンボルとしての装飾効果を期待されている今、単なる「植木職人」で終わらせないために、生活環境やインテリアに対する知識や技能も身につけたトータルコーディネーターのエキスパートの育成を目指しています。
卒業試験風景

その他、組合では年一回産地に出向き“せり”にて鉢や植木等を共同購入したり、機関誌「TGSニュース」を年に7〜8回発行したりと活発な組合活動を展開しております。
「年々”植木屋”自体が減退の一途をたどっている厳しい状況下にありますが、シックビル症候群(一口メモ参照)等の環境問題に植物が大きな効果を発揮することからも、生活空間へ緑の演出を続けて行きたい。また、会員の増員や既に開設中のホームページの拡充をしていきたい。」とお話を伺いました。
一口メモ)
 シックビル症候群ってご存じですか?
 機密性の高い室内空間は換気できず、空気が汚染されています。加えて昨今の新建材の多用・石油化合物の使用・室内装飾品の普及によって引き起こされる頭痛・アレルギー・ストレス等の病状現象です。その汚染された室内空気の浄化に大活躍するのが植物なんです。さらに植物は空気浄化だけではなく加湿器の役目も果たしてくれます。また集中力向上・緊張やストレスを和らげるなど『植物パワー』は我々人間の生活に大きな良い効果をもたらしてくれます。

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