大村会長 年頭のあいさつ

大村会長 20130101 name nento

 

 明けましておめでとうございます。
 
皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 
併せて、日頃の本会への格別なるご支援、ご協力に厚くお礼申し上げます。
 
昨年のわが国経済は、地震や台風など自然災害の多発、英国のEU離脱表明、米国トランプ氏の大統領当選など、予期せぬ出来事が相次ぎました。中小企業・小規模事業者は、厳しい経営を強いられ、景気回復に対する実感を得られませんでした。
 
こうした状況下で中小企業・小規模事業者を支援するため要望していました国の「ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」の存続につきましては、昨年秋の補正予算で実現することになりました。7月施行の「中小企業等経営強化法」と併せて今後の経営力向上のため、稼ぐ力をつけていくことが期待されます。
 
さらに本会では、「外形標準課税の中小法人への対象拡大反対」「特定最低賃金の廃止及び地域別最低賃金引き上げに対する慎重な対応」等を要望しました。中小企業関係税制につきましては要望通り実現しましたが、今後も引き続き、経営者の負担増にならないように国に対し強く訴えてまいります。
 
一方、東京都に対しては、「中小企業組合支援策の拡充・強化」「中小企業競争力強化支援事業助成金の拡充」「中小企業の人材確保・育成策の拡充・強化」を重点に6項目要望し、その実現化を目指して行きたいと思っています。

昨年夏に開催されたリオデジャネイロ・オリンピックにおける日本選手団の大活躍には勇気と感動を与えられました。特に男子陸上400メートルリレーで、100メートル9秒台が1人もいないチームが、バトンパスのチームワークで初の銀メダルを獲得しました。個々の力では及ばずとも連携の力でそれをカバーすることは、中小企業・小規模事業者による連携組織の効果を標榜する私達にとって、大きな教訓となりました。
 
そして、次回は、2020年東京オリンピック・パラリンピックです。この機会に中小企業・小規模事業者がビジネスチャンスを獲得して事業拡大に繋がるよう「中小企業世界発信プロジェクト2020」を積極的に推進し、経済効果が全国に波及するようオール中央会で取り組む所存です。

さて、今年の干支は酉(とり)です。また、60年ぶりの「(ひのと)(とり)」です。「丁」は、「安定」という意味や「草木の形が充実した状態」を指し、「酉」は「取り込む」という意味で「運気もお客様も取り込む」とか「果実が極限まで熟した状態」と言われており、仕事や挑戦したことへの結果や果実を勝ち取れることを大いに期待しています。

本会は、今年も引きつづき組合巡回・相談業務、さらに各種事業の効果的な実施に努め、皆様のお役に立てるよう全力で取り組んでまいりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
 
結びに、平成29年が皆様にとりまして、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。